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肌の水分を保持するメカニズム

硬いケラチンタンパク質で出来ている角質細胞ですが、人の肌を触ると柔らかく感じるのは、角質層に約30%の水分が含まれているからです。このように十分な水分を含んでこそ、肌のハリ、なめらかさ、柔らかさを維持することができるのです。 一般に、皮膚の潤いは皮脂、天然保湿因子、角質細胞間脂質という3つの物質によって一定に保たれています。角質層に保持されている水分のうち2〜3%を皮脂膜が、17〜18%を天然保湿因子、残りの約80%は、セラミドという角質細胞間脂質によって守られています。

ところが、これら3つの保湿因子が老化などの原因で減少してしまうと、角質層の水分も減少し、皮膚がひどく乾燥した皮脂欠乏症になってしまいます。 また、熱い湯に長くつかる、脱脂力の強いボディソープで体を洗いすぎると、皮脂と角質細胞間脂質が流れ出てしまうため、お肌は乾燥してしまいす。さらに、気温や湿度からも影響します。例えば空気中の湿度が50%以下になると角質層の水分が急激に蒸発しやすくなります。肌のつっぱりを感じた際は、すでに肌の水分量は10%以下になっていることもあり、お肌は外部の環境に非常に影響されやすいという特徴があります。こういった生活習慣や暖房の入れすぎなども皮脂欠乏症になってしまう原因の1つと考えられています。

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