保湿ナビ TOP → 保湿の基礎知識 ダブル洗顔が乾燥肌を招く

ダブル洗顔が乾燥肌を招く

多くの方は、クレンジング剤の後に洗顔フォームを使用するダブル洗顔行っていませんでしょうか。日々のメイクや日焼け止め(ファンデーションにもほぼ同じ成分が含まれています)を落とすためになくてはならないものですが、基本的にクレンジング剤と洗顔フォームには同様の洗浄成分が含まれており、決して肌にいいものではありません。

美肌の基本と言われている潤いは様々な要素でその保湿率を保っています。まず角質層が第一バリアとなり、次に皮脂膜と言われる肌のヴェールが第二のバリアとなります。この皮脂膜は皮脂線から分泌される皮脂、その他、汗や肌表面に常在する細菌によってできている天然のバリアで、水分の蒸発を防いだり、紫外線やほこりなどの外的刺激から肌を保護したりする役割を担っています。

最近のクレンジング剤は洗浄効果が優れており、一度の洗顔で十分にメイクや汚れを落とすことが可能です。同じ洗浄成分の入った洗顔フォームで必要以上に洗顔すると、皮脂膜が失われ、潤いを肌内部に保つ機能が弱まり、肌水分が蒸発することで、乾燥肌や敏感肌を招くだけではなく、更に皮脂分泌を促す要因になります。クレンジング剤の洗い残しを洗顔フォームで落とすというのは、例えるならば、油と食べ物で汚れたお皿を食器洗剤で洗った後に、もう一度石鹸で洗い直すようなものです。

ダブル洗顔(必要以上の洗顔)は肌にとって悪循環を起こしかねません。 皮脂膜が失われる→水分蒸発→乾燥→皮脂分泌が盛んになる→ニキビトラブルを招く可能性→さらに洗顔→皮脂膜が失われる→外的刺激を受けやすく敏感になる…。 その上、肌をこすると角質層までもが傷ついてしまい、細胞と細胞をつなぐ細胞間脂質が縮んで隙間ができ、そこから水分が蒸発するので更なる乾燥を招いてしまいます。どんなに高い化粧品を使用しても肌が変わらないのは、その間違った洗顔方法が原因かもしれません。

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